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固定フレームレートと可変フレームレートの違い、そして編集ソフトがスマートフォンのVFR映像を嫌う理由

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フレームレートとは、動画の1秒あたりの画像の枚数で、24、25、30、60がよく使われる値です。固定フレームレート(CFR)では、すべてのフレームがまったく同じ長さだけ表示されます。可変フレームレート(VFR)では、録画中にフレームの間隔が変化します。

動画プレーヤーは各フレームをそのタイムスタンプどおりに表示するだけなので、ほとんどの視聴者はこの違いに気づきません。動画編集ソフトでは話が別です。スマートフォンの映像を読み込んだら音声が少しずつずれていった、あるいは可変フレームレートに関する警告が出た、という経験があるなら、このガイドで何が起きているのか、そしてどう直せばよいのかを説明します。

スマートフォンや画面録画ツールが可変フレームレートを使う理由

スマートフォンのカメラは、バッテリーで動く小さなチップの上で、すべてのフレームをリアルタイムで撮影、処理、エンコードしなければなりません。暗い場所では露光時間を延ばすことがあり、その分1フレームあたりの時間が減ります。負荷が高いときは、ときどきフレームを落とすこともあります。スマートフォンは、完璧なリズムを保つためにフレームを作り出すのではなく、各フレームを実際のタイムスタンプとともに記録します。その結果、名目上は30 fpsでも、実際にはたとえば28〜30 fpsの間で変動します。

画面録画ツール、ゲームキャプチャー、ビデオ通話の録画も、意図的に同じようなことをしています。画面に何も変化がなければ、同じフレームを保存しても意味がないので、記録するフレームを減らすのです。それによって容量と処理を節約できます。だからこそVFRは、まさに人々が編集ソフトに持ち込むような種類の映像で、非常によく見られます。

編集ソフトがVFRを苦手とする理由

編集ソフトは、均等なフレームの枠に区切られたタイムラインを中心に作られています。クリップのフレームが一定の間隔で届かない場合、編集ソフトはそれをどう枠に割り当てるかを決めなければなりません。平均に基づいた固定のレートを想定して、クリップを引き伸ばしたり縮めたりするソフトもあります。そのため、独自のサンプルレートで途切れなく録音された音声は少しずつずれていき、長い録画では数分たってから初めてはっきりわかることもよくあります。

ほかにも、タイムラインでの再生のカクつき、フレームが2回表示されたり飛ばされたりする、クリップの長さが元とわずかに異なる、カット位置が指定した場所から1フレームずれる、といった症状があります。たとえばAdobe Premiere ProはVFRの映像を検出し、音声の同期を保つ設定を提示します。多くの場合はこれで改善しますが、必ずしも滑らかな動きになるとは限りません。どの編集ソフトでも最も確実な解決策は、読み込む前にクリップを固定フレームレートに変換することです。

動画がVFRかどうかを見分ける方法

無料のMediaInfoアプリでは、映像トラックごとに「Frame rate mode」(フレームレートモード)という項目が表示されます。VFRのファイルでは「Variable」(可変)と表示され、最小と最大のレートも示されることがよくあります。読み込み時にVFRの警告やバッジを表示する編集ソフトもあります。どちらも手元にない場合は、そうでないとわかるまで、スマートフォンの録画、画面キャプチャー、ゲームのクリップはVFRだと考えておきましょう。

VFRを固定フレームレートに変換する

CFRに変換するとは、固定のフレームレートで動画を再エンコードすることです。元の映像に間隔が空いている部分では、エンコーダーは直前のフレームを繰り返し、目標のレートで許されるより間隔が詰まっている部分では、フレームを1枚落とします。フレームは実際のタイムスタンプに基づいて配置されるため、音声は同期したままで、再生時間も保たれます。

MediaConverter.ioの動画変換ツールと動画圧縮ツールは、通常は固定フレームレートで出力します。ブラウザがクリップをデコードでき、出力がMP4、MOV、MKV、WebMの場合(一般的なスマートフォンの映像はこれに当たります)、元の映像の平均から固定のフレームレートを設定し、整数に切り上げて(29.97 fpsは30になります)、すべてのフレームをその枠に配置します。これらのツールには、フレームレートを個別に設定する項目はありません。それ以外の出力形式や、ブラウザがデコードできないファイルは、代わりにフォールバックのエンコーダーで処理されます。圧縮ツールのフォールバックは固定レートを強制しますが30 fpsを上限とし、変換ツールのフォールバックは元の映像ストリームをVFRのタイミングも含めてそのままコピーする場合があります。動画エディターでは、書き出しのフレームレートを20〜60 fpsの範囲で直接選べます。

  • スマートフォンのクリップを編集用に準備するには、動画変換ツールで処理し、解像度とビットレートは既定のままにします。そうすれば、結果は元の画質に近いままになります。
  • ファイルが大きすぎる場合は、動画圧縮ツールなら、CFRへの変換とサイズの縮小を1回の処理で行えます。
  • 変換したファイルを編集ソフトに読み込み、ずれが最も目立つクリップの終わり近くで同期を確認します。

フレームレートの選び方

できる限り、撮影時のフレームレートを保ちましょう。30 fpsを24 fpsに、または60 fpsを25 fpsに変換すると、エンコーダーは不均等にフレームを落とさざるをえず、動きがぎくしゃくして見えることがあります。1つのプロジェクトでクリップを組み合わせる場合は、映像の大半が使っているレートにプロジェクトを設定し、残りは編集ソフトに変換させましょう。

Web向けなら30 fpsが無難な既定値で、ゲームプレイ、スポーツ、速いカメラワークでは60 fpsを保つ価値があります。映画のような24 fpsは、そのレートで撮影した映像の場合にだけ意味があります。

そもそもVFRを避けるには

一部のスマートフォンのカメラアプリやほとんどの専用カメラは固定レートで録画し、いくつかの画面録画ツールには設定に固定フレームレートのオプションがあります。明るい環境も、スマートフォンが一定のレートを保つのに役立ちます。ただ、すでに手元にある映像については、編集の前にさっとCFRに変換するのが、たいていは最も手間のかからない方法です。

このガイドで使うツール

よくある質問

01

可変フレームレートは悪いものですか?

視聴する分には問題ありません。VFRはメディアプレーヤーで正しく再生され、容量も節約できます。問題が起きるのは、すべてのフレームが同じ長さであることを前提とする編集ソフトの中だけです。

02

編集ソフトで音声がずれていくのはなぜですか?

おそらくクリップがVFRで、編集ソフトがそれを固定フレームレートとして扱っているため、映像が音声より少しずつ速く、または遅く進んでしまうのです。読み込む前にクリップを固定フレームレートに変換すれば、たいていは解決します。

03

固定フレームレートに変換すると画質は落ちますか?

再エンコードなので、ほかの非可逆圧縮の変換と同じく多少の劣化はありますが、元に近いビットレートなら見分けるのは困難です。フレームの繰り返しや欠落はまれで、元の映像にもともとタイミングの乱れがあった箇所で起こります。